僕らの旅―Bokura no tabi―

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第64夜 小さな世界のなかで―In the small world―

第64夜 小さな世界のなかで―In the small world―
『人々はこの小さな世界の中で美しく、時には弱弱しい闇の中で、時には輝かしい光の中で生きている―People..this..small..world..beautiful..at times..weak..dark..at times..brilliant..light..alive.―』
            第64夜 小さな世界のなかで―In the small world―


ザッ・・・・

アレンはそこに座り込んだ。


「っ・・・・・・くっそ・・・っ!!!くそっ・・・・!!」

また・・・・・救えなかった・・・・っ


「・・・・アレン」

「・・・・。ラビ、クローディアさん達を呼んで来て。せめて―――家族(ホーム)の人達に見守られながら、逝ってもらおう・・・」

「・・・わかった。」





「え・・・・・?嘘・・・っ」
クローが泣いていた。

同時に、灰色の雲から、白い雪が降ってきた。

「なんでよ・・っ!絶対に・・っ連れ戻すって言ったじゃない!!!嘘つき!」

ズキッ・・・
胸が痛んだ。

白い雪がゼノンの体につく。

「返してよっ 返してよ・・・・・・っ ゼノンを・・生き返らせてよーーーーーーーーっ!!!」


クローディアの声が辺りに響く。

「・・・クロー、クローもう・・、もういい・・っもうやめよう・・・?」
必死にアリスがクローディアを止める。

「なんで・・・?哀しくないの!?ゼノンは・・・たった一人の友達だったのに!!?」

「・・・哀しいよ。でも―――こんなままじゃ、ゼノンは楽に逝けない・・・。
笑って、天国で俺達を見守れない・・・っ!!!だから・・・・・せめて――笑って花を添えようよ・・」


「ぐっ・・・・・うう・・・っうわあぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんっっっ!!!!!」

クローディアは、赤ちゃんみたいに泣いた。哀しくて、切なくて、痛くて泣いた。
アリスも一緒に泣いていた。

「・・・・・・・ごめんなさい」アレンが小声で言った。
けれど、その声は風で誰にも聴こえなかった。



「・・・・ごめんなさい、あなたたちは必死になってゼノンを捜してくれたのに・・・」

「いいえ、僕達が力が無かったせいなんです・・・だから」


「・・・・・アレン、もういいよ。ありがとう――――」


「!―――――はい では・・・・さようなら」

「うん・・・・さようなら―――」


僕はちっぽけな人間だから大きな世界より目の前に心が向く。
切り捨てられない・・・っ

―――――――守れるなら 守りたい・・・


人々はこの小さな世界の中で美しく、時には弱弱しい闇の中で、時には輝かしい光の中で生きている
                            ―People are beautifully in this small world alive. ―
                        第64夜 小さな世界のなかで―In the small world―おわり
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Author:飛龍 連
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