僕らの旅―Bokura no tabi―

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君と僕の物語

第五章 朝日が見える場所で

「ふぅ・・・、これで洗濯、終わりっ・・と」
「あ、ヴェンタル様―――・・・アリス様」
「!・・・言えないのなら、無理して言わなくていいよ」
「じゃあ・・、せめて、アリスさんとお呼びしてもよろしいでしょうか」
「うん・・で、どうしたの?」
「あ、実は手伝ってほしい事があるんです・・・」
「なんですか?」
「・・・・実は――――」

「成る程」
「はい、庭の木の上に、飛びついてしまったんです・・」
木の枝の上には、黒い猫がいた。赤い首輪をしていた。
「この猫、あいつ(リザ)の飼い猫?」
「いえ、私がさっき見つけた猫で・・首輪をしているみたいなんですが、どうやら捨てられたようです・・」
「そっか・・よし、じゃあ、とってくるよ」
「気をつけてください」
「大丈夫、大丈夫!・・・さぁ、おいで・・怖くないよー」
猫はおびえた表情で、一歩ずつ、下がっていった。
「・・・・;ほら、危ないから!」
「僕は、君の味方だから・・何もしないよ?」
猫は、一歩ずつ、こちらに来た。
「・・よし!今、降りるね」
「はい・・」はしごをもっていたアゲハに声をかけた。下へ戻ろうとした、そのとき、足が滑ってしまった。
「!!アリスさんっ 危ない!!」
落ちる―――――――!!!
「マザディガゴ ウェル ダダンビィア・・・ノェル セリアルス・・ヴァジル!!」
            え!?
そのとき、体が軽くなったような感じがした。気がつくと、僕は浮いていた。
そして、静かに着地した・・・
「全く・・手のかかる男だね」
「!リ・・・・ザッ・・・もしかして、君がやったのか?」
「だったら、何故僕がここにいるか、わかるだろう?」
「アリスさんっ レンヴェルト様!!お怪我はありませんか!?」
「・・・大丈夫だ。僕はもう少し寝かせてもらうよ・・ふぁぁあ・・」あくびをしながら、僕を助けた寝巻き姿の男は、屋敷へと消えた・・。
「・・・・アリスさんっ、念のため、見せてください」
「えっ でも・・・」
「いいから!!・・・ほら、やっぱり怪我してます!手当てしますから!今、薬箱持ってきますね!待っている間、そこにいてください!!」
「え、でも・・」
「お願いです!!・・・では」
急いで、アゲハは屋敷の中へと戻った。

数秒後に、僕は気づいた。アゲハの声が震えていた事に―――――
(・・・・、ありがとうぐらい言えばよかったかな・・・)
「消毒液をかけますね」
消毒液がすりむいた腕にしみた。
「痛ッ!?」
「ほら、今、包帯巻きますから」
「・・・はぁ」そんな大げさじゃないんだけどなァ~・・
そして、アゲハは包帯を巻き始めた。
その手は、かすかに震えていた・・・・。
「はい・・・できました」
「・・・ありがとう、アゲハ」さっき言えなかった言葉がやっと言えた。
それは、小さな声だったので、多分聴こえなかったと思う・・・けど
「・・・・いいえ ご無事でよかったです――――」
彼女は僕に微笑んだ。
多分、そのとき、僕は顔が紅くなっていた・・、と思う。
「じゃあ、お食事の用意をしましょう」
「あ、この猫、どうする?」
「私から、レンヴェルト様にお願いして、飼っていいか相談してみます」
「そっか。じゃあ、この猫は今日からここが家になるね」
「・・・そうですね」
「・・?・・・で、今日の朝食は何?」
「その前に、うがい手洗いしましょう」
「・・はーい」まるで、親子の会話のようだった。
「・・あはははははっ」二人は笑っていた・・。朝日が見える場所で・・

第五章 朝日が見える場所で 終わり
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Author:飛龍 連
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